2012年8月6日 のアーカイブ

脚折雨乞

2012年8月6日 月曜日

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鳥居三郎主宰の『雲』八月号を見ていたら、「巨大な龍蛇が登場する 脚折雨乞」の吟行案内が出ていた。それで、十年以上前に見たその行事のことを思い出した。我家の最寄り駅から30分程乗る場所である。四年に一度の行事では、何をさておいても見てみたいと思った。急な思いつきで、声をかけた人のほとんどは予定が入っていたので、若葉駅に集まったのは三人。

一人でも行こうと思っていたので、心強い同行者がいて助かった。以前見たときも暑かったが、今日も特別暑い日だった。若葉駅には待合わせらしい人が大勢いた。もしかしたら「雲」の方たちかも知れない。本当は雨乞い神事は一時から始まっていたが、そんな早くから現場に行って日射病にでもなったら大変である。先ずは昼食を食べて、ゆっくり体も冷してから行列の通過する牛小屋のあるあたりから見始めることにした。

以前と変わらぬ場所に乳牛がいた。小屋の中にも十頭以上の牛が繋がれていて、子牛も居た。ふと奥に目をやると、まだ濡れていて、地面にぐにゃりとへばりついているような黒牛がいた。直前に生まれたのだと思う。四年に一度の雨乞神事に出掛けているらしく人影はなかった。神事の最後は雷電(かんだち)池。麦わらで形作った龍に熊笹を挿した、全長36メートルの巨大な龍を写真に収めるのは大変だった。なにしろ池を囲む見物人は、何時間も前からシートを敷いて待っていたらしい。人垣の切れているところをやっと探して一枚撮ることが出来た。

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