いつもと違う環境になると思考もなんだかでんぐり返ってしまうのかもしれない。指定席1号車の4番DE席の切符をもって乗り込んだが、その「はやぶさ」の一号車というのは、乗車席がほかの車両の半分くらいしかない。驚いたわけでもなかったが、初めての認識だった。
乗り込むとすぐ連れ合いがここだ、と言ったような気がして一番前の座席に座った。座りながら短いから4番から番号が始まるのだとなぜか納得してしまった。それにしても、知っていればこんな入口のドアーのそばんなんて予約しないのにー、とちょっと浮かない気分で席に馴染もうと努力していると、後ろから「あのー、そこ私たちの席だと思うんですが」と遠慮がちな声がかかった。
「あれー、間違えましたか、すいません」と慌てて立ち上がると連れ合いが「4番だったんじゃーないか」という。私が「ここっていったからでしょう」というと「そんなこと言わないよ」という返事が返ってきた。短い車両でもやっぱり席番号は1番から振られていた。
この経緯は到着してから、娘一家の夕食の場できりもなく笑い転げる話題になった。私も気がついてみれば、なんでそんな風に思い込んでしまったのか分からなくて可笑しさが止まらず、おもわぬ初笑いになってしまった。
とにかく「はやぶさ」は早い。大宮9:22発の列車に合わせるように、いつもなら乗り換えなくては行けない北朝霞から大宮までを12分ほどの直通電車があるのだ。そうして仙台までノンストップで10:33分に到着、所要時間は大宮から1時間11分だった。
もう一つの勘違いは石巻の「ににん」会員の赤ちゃんが生まれたので、最後の日のホテルをチックアウト直後にAさんの家に回ってもらった。赤ちゃんに出会ってすぐミクシーにUPされていたお顔が女の子ぽく優しかったというと、「女の子です」という返事が返ってきた。
あれれ、たしか女の子だと思ってメールを出したときに訂正がきたんじゃないかと思った。「我が家の曾孫の5歳の祝いの正装の写真を添付するときには、「お宅は女の子だから3歳でだから直ぐですね」というメールを出したような気がしていた。どこで縺れてしまったのだろう。とにかく、今年も無事に過ごせますよう。