跋文 坪内稔展
春風に押されてみんな古墳まで
ふららこや物言ふ時は息吸うて
まなうらに降る淡雪の影法師
晩夏光砂におしりの跡ふたつ
末席にゐて入道雲を見てをりぬ
秋色の海よりほろと生まれたの
魚の首ざつくり落とす星月夜
亀鳴くと思へばありし後生かな
一句目の古墳がいい。二句目の自然の中への埋没感。三句めの象徴性。多彩な作家だとおもった。
跋文 坪内稔展
春風に押されてみんな古墳まで
ふららこや物言ふ時は息吸うて
まなうらに降る淡雪の影法師
晩夏光砂におしりの跡ふたつ
末席にゐて入道雲を見てをりぬ
秋色の海よりほろと生まれたの
魚の首ざつくり落とす星月夜
亀鳴くと思へばありし後生かな
一句目の古墳がいい。二句目の自然の中への埋没感。三句めの象徴性。多彩な作家だとおもった。
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