2017年4月 のアーカイブ

たてよこに桂信子がいて夏野    松田ひろむ

2017年4月25日 火曜日

松田ひろむ句集『一日十句』 2017年  第三書館より

説明し難い内容だ。これが、縦横にいるのが烏や友人というなら少しは映像がつくれるのだが、ひとりが、縦横にいるとなると混乱してしまいそうだ。しかし、夏野にたくさんの桂信子が整列でもしている図は、それはそれで何んだかおもしろいではないか。

桂信子はきっと松田氏の憧憬の俳人なのだろう。その思いを映像的にすると、何処にでも桂信子が立っているのである。ほかに鑑賞したい句に以下のような句がある。(空蝉のこわれやすくてこわれゆく)(雪起し墓のなかにも白き壺)

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