2012年11月7日 のアーカイブ

井上康明句集『峽谷』2012年10月  角川書店

2012年11月7日 水曜日

最近終刊になった「白露」の編集部に所属し、「雲母」から連なってきた作家。自然の中に埋没しながら、無理のない表現がじんわり沁みてくる。

自選十句
人とある大黒柱冷やかに
真鯉緋鯉触れ合うてゐる朧かな
秋風や切り出して岩横たはり
大年の風吹く甲州善光寺
若竹の伸ぶ勢ひなり揺るるなり
老鶯や墓石ひとつづつまどか
立ち上がる人に影ある晩夏かな
秋の潮眼差しにこゑよみがへり
影くれなゐに万両の五六粒
春満月四肢めぐりたる水の色

筑紫磐井詠題文学論『伝統の探求――俳句で季語は必要か』

2012年11月7日 水曜日

筑紫氏のこれまでの評論では読み易い本である。表題が要約を知らせているので、初めからその「季語は必要か」を指標しながら読み進めることも一つの読み方だ。そこで、詠題の座での方法や効果も先達の例を挙げて納得出来るようになる。このあたりに、俳句の入門書的な部分もあるので、私などは読みやすいと感じたかもしれない。

水野真由美評論集『小さな神へー未明の詩学』未明の詩学 2012年 6月

2012年11月7日 水曜日

一書の大方は、編集長を務める「鬣」に執筆したもの。
水野氏の文章は歯切れがいい。歯切れがいいと言うことは、別の言葉を使えば明解であるということでなのである。
基本的には第一章「問いつづけるためにー現代俳句との接線」のテーマを軸にしながらすべての文章が生れている。

その前に福島「松明あかし」へ

2012年11月7日 水曜日

先日香港旅行の打ち合わせをしたが、今日は三日間の計画書がガイド役の仲間から送られてきた。
一日目・2時ごろ香港に到着するので、その日のメインは夕食の上海蟹づくしと夜景。それに女人街散策。

二日目・九龍の下町散策。昼食は飲茶を名都酒楼でとることになっている。この名都酒楼は日系の酒楼で、経営は横浜の聘珍楼だということまで調べた時、えっ「聘珍楼」?と吃驚。実は過日、このぶろぐで点心料理だけを食べてこなかったのでコースに入れて貰った話を書いたのだが、その数日後になんと点心の詰め合わせがクール便で届いたのだ。偶然だとは思うのだが驚いた。その頂きものの点心が、なんと横浜の「聘珍楼」のものだったのである。

午後句会をしたあと香港南部散策。夜は鯉魚門で海鮮料理。材料から目の前で選ぶのらしく、とれたての魚介類が生簀にいっぱいらしい。 日本からもツアーが組まれるほど有名な海鮮街。帰りは中環→尖沙咀 (フェリーでビクトリア・ハーバーを横断)からホテルへ。

三日目・15時ぐらいまで自由行動ということになっている。この三日目の歩き方が、香港の旅のポイントを左右するかも。ここまで書いてやっと旅行のイメージが出来るようになった。

おっとその前に、今週末に福島の「松明あかし」へ行くことになっている。

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