2011年3月29日 のアーカイブ

東北関東大震災17・ニュース

2011年3月29日 火曜日

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地震で中止になった夜の教室の振り替え授業が行われた。午後から家を出て出雲への特急寝台車の切符を買い求め、そのあと国会図書館へ向かった。図書館の回りをとりまく桜はもうすぐ開きそうだ。出掛ける前に「かのん通信」の編集の方から、「吟行日和」の取材の相談があり、今回は桜の風景を撮ることになっている。この蕾の具合だと出雲へ行く前がいいのかもしれない。

図書館では、読みたい本は全部閲覧出来なかった。地震で書架が崩れて整理をしている最中だとのこと。その上に節電で四時には閲覧予約を締め切るという。おかげで一時間ほど早めに荻窪に到着してしまった。ニュースは震災後被害地の様子を懸命に放映していたが、このごろは被爆問題、放射線汚染に関するものが圧倒的。その道の専門家がさまざまな質問に応えているが、一様に安心していていい、心配する数値ではないという答えで終始している。まるで相談し合っているみたに。

 仮に、これが本当に心配する問題だったとして果して日本はどう対処するのだろう。日本を留守にして、どこかの国に避難するしかないわけである。そうしたら、日本を再建するのに長い年月が必要になるだろう。小さな日本で原子炉を使うということは、そういう問題を想定してから使わなくていけない。

今日の振り替えのカルチャー教室の途中で、またゆらゆら揺れて、どこかの教室から騒ぐ声がした。しかし、わが俳句教室は、みんな静かに天井を見上げて様子を伺う。「とりあえずドアーは開けておきましょうか」という行動をしただけである。このあたりが、俳句をしている人たちの諦観に繋がるのだろうか。

いつも下の階のレストランで少し寛いでから帰るのだが、電力事情で早めに終わる。それで外の飲み屋さんに連れ立った。地震も怖いが被爆はもっと不気味である。恐怖心はそれぞれかなりストレスとして抱えている。この地震以後、詩人たちの詩は変わるだろうという発言があった。俳句は果して変わるだろうか、という問いに、短歌は変わるが、俳句はあまり変わらないのでないか、という答えがでた。

春の地震16・吟行

2011年3月29日 火曜日

11日の地震以後、予定通りに実行された初めての吟行。幹事は実行していいのかどうか迷っていたようだが、いつまで待ったら安全なのかと言えば、誰にも答えは出せない。答えられないのは、放射能問題もそうである。

16日間冷蔵庫に入れておけば、放射性物質、ヨウ素の放射線量が4分の1になるという。野菜はよく水洗いして茹でると放射性物質が防げるとか、ほんとうかどうかは誰にもわからないのでないだろうか。とりあえずは、良いと思うものは実行しておくことにするが、神頼みみたいなもの。4月に予定している出雲への旅行も実行することにした。あしたは寝台特急の切符を買いに行かなければ。

吟行仲間の一人は、放射能汚染を逃れるために大阪に移る計画を進めているらしい。まー集まった仲間たちはそれほど若い人はいないので、あと10年生きられればいいので、というような諦念の中で過している、というのが現実だろう。

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