2011年3月14日 のアーカイブ

春の地震3

2011年3月14日 月曜日

3月11日午後の地震は、時間が経過するごとにその大きさが更新された。マグニチュード9というのは歴史上でも日本では初めてである。世界でもこの数字に匹敵するのは、1700年1月26日21時頃の 太平洋岸北西部、カスケード地震 M 9.0~9.2、しか見つからなかった。その津波は日本にまで届いたという。

もう住み始めてから20年になる娘一家も、今回の地震にはさぞ驚いたことだろう。仙台市の泉区明石という場所は海から遠いので津波の心配はしていなかったが、今日14日にようやく電気が通じたそうである。まだガス、水道、電話も開通していなという。携帯は圏外になってしまうらしい。まれに繋がる携帯からのメールが、そんな報告を入れてきたが、最後には「長期戦覚悟」とあった。

まー大人3人だからなんとかなるのだろうけれど、瓦斯、水道、電気無しというのはいささか辛い生活ではないかと想像している。庭でよくバーベッキューをしている一家だから、外で原始的な炭火の煮焚きをしているのではないだろうか。新幹線が動くなら、食料を届けることも出来るのだが・・・。まだ宅急便も受け付けて貰えない。

それでも、津波に出会った人たちから比べれば、幸運である。この惨状は終戦直後の焼け野原に似ている。そうして計画停電というのさえ、戦後10年以上経ても経験していた当時の生活の再現である。どこかの国で「こんな大地震があったにもかかわらず日本政府も国民も、とても落ち着いていて、冷静で、日本国民の民度の高さには脱帽だ。」と言っていたが、もう呆然としていたのではないだろうか。どちらにしても、これからが大変だ。

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