2011年3月11日 のアーカイブ

春の地震

2011年3月11日 金曜日

揺れがなかなか治まらない。どこに身をおいたらいいのか見回しても、何処が一番いいのかわからない。ふと百合の差してあるガラスの花瓶が目に入った。それをキッチンのシンクまで運んだ。いつもならそんなことをしているうちに揺れが止るものだが、今回の揺れは止りそうで止らない。その揺れも今まで体験したことのない大揺れで、これはきっと関東地方が震源地に違いないと思った。

揺れは断続的だがなかなか終わらない。戸外に出なければならないかもしれない。そう思ってバックに貴重品やUBSメモリーやらを詰め込んだ。その上で一月の雁を見に行くときに着たダウンコートを用意して、いつ外に出てもいい体制を整えた。そんなことをしながら目にしていたテレビからは三陸沖を震源だとする情報が流れて、ここよりもっと激しい揺れのある地域があるのを知った。

三陸沖を震源とするマグニチュード(M)8.8(暫定値)の地震は

・国内最大の地震 津波厳重警戒
・地震 全国で33人が死亡
・福島第一原発 緊急事態宣言
・福島第二原発も異常事態通報
・東海道新幹線が運転を再開
・帰宅困難者対策 都が本格化
・さいたまアリーナを開放へ

こんな見出しがつぎつぎに画面に現われて、千葉の石油コンビーナートの火災が映り、きりもなく国内最大の地震 津波厳重警戒という字幕が出る。

結局それから数え切れない余震で落ち着かなかったが、夕方ようやく仙台に住む娘の家に電話が繋がった。家の中の立っているものはみんな倒れ、冷蔵庫のドアーも開いて中から食糧が飛び出していたという。これから片付けなければならないが、足の踏み場もない状態のようだ。それから、また電話は繋がらなくて、その後の様子は分からないが、電気が遮断されているから、今夜はどうなるのだろう。

とりあえず我が家はテレビの上の木彫りの梟が床に転げただけで済んだが・・・。

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