2011年3月12日 のアーカイブ

春の地震2

2011年3月12日 土曜日

まったく凄いことになった。近隣の人は本箱の本が飛び出したとか、食器棚のグラスが落下したとかの被害くらいであるが、仙台市に住んでいる娘の家では、足の踏み場もないような惨事となって、夕べは片づけようにも電気もガスも使えない家にはいられないと、一家で古川の連れ合いの実家へ車で移動してた。老いた両親の見舞いも兼ねていたのだ。

多分世界的にも大きな地震なのではないかと思う。あまりに巨大であるけれど、日本は島国で細長いから、大きさを実感しずらい。列島の半分くらいが被害になったのではないだろうか。昭和20年3月10日が東京大空襲だったと思いだしていたが、60余年過ぎの翌日の11日にこんな大きな地震が来るなどとは想像していなかった。ににんの同人の中には外出していて、帰宅避難民になった方もいたという。

幸い外出もしていなかったので、家で地震の揺れを思う存分実感する羽目にはなったが、まずまず安泰というところである。ニュースを聞くたびに、想像していた災害の大きさを更新することになった。明治以来というその明治の災害は三陸地震のことなのだろうか。そのときもM8.2~8.5で、津波で2万人の犠牲が出たとか。

もっと昔の元暦の地震 (1185年)は余震は三ヶ月にもわたって続いたらしい。『方丈記』の記述のなかに、「海は傾きて陸地をひたせり」とある。文学的表現というのはやはり現実味が遠のくものである。絵本をみているような光景になる。今日の夕刊の記事は津波の跡の惨禍の写真が何枚も大きく掲げられていて、読むより解り易い実況を伝えていた。

原子発電でトラブルが起きている。テレビニュースはすべてそのことに集中している。

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