2014年9月8日 のアーカイブ

十五夜の山ぞろぞろと歩きだす   酒井弘司

2014年9月8日 月曜日

散文でこの情景を書き留めようとすれば、随分とことばを使うことになるだろう。いつもよりは山の頂もよく見えて、歩いていれば山もついてくるかのようである。

月を愛でたいと思う心が織りなしてゆくこの光景は、十五夜のもつ不思議な華やぎを言い留めている。(長靴をはいて身にゆく朝桜)(武蔵野のみみず土から顔を出す)(すかんぽと半鐘の村であった)(大欅に呼ばれ出ていく三日かな)など、自然を見詰めた秀句が多い。2014年8月ふらんす堂『谷戸抄』より(岩淵喜代子)

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