『遊牧』2016年8月号 主宰・塩野谷仁
俳誌探訪 筆者・伊藤幸
「ににん」夏号 第59号
代表・岩淵喜代子
編集長・川村研治
発行所・埼玉県朝霞市
表紙絵/尾崎淳子 題字/黒田靖子
表紙裏「奥の細道を読む」第三一回「白河の関」英訳版和 訳英訳いずれも分かり易く解説。木佐梨乃氏執筆
俳句史の地平『二冊の「鹿火屋」―原石鼎の憧憬』
著者岩淵喜代子。俳人原石鼎の作品足跡を辿って綴られた書 籍を熱く四頁に亘って解説。水野真由美氏執筆。
「ににん集」正座 四一人名 各五句より。
正座とはなれず蹲裾のひきがえる 佛川 布村
「さざん集」 四三名 各五句(内半夏生より)。
てのひらの雹は芯まで曇りいる 岩淵喜代子
秀句燦燦「ににん反勿」八 河村研治選評 十一句より。
立冬の鏡の奥の時計鳴る 武井 伸子
秀句燦燦「十七音の字宙⑨ 浜田はるみ選評 十句より。
春の水光の底を流れけり 石丸千恵子
石鼎余滴三「鈴木芳如」 山石淵喜代子氏執筆
原石鼎と鈴木芳如との長年の関わりが綴られた随筆。
「雁の玉章」浜岡紀子、武井伸子、栗原良子、岩崎喜代子の四氏・随筆執筆。全体に若さと向上心が漲り発展を願う。