2011年9月19日 のアーカイブ

楽しい時間

2011年9月19日 月曜日

「忙しい?」と聞かれると戸惑ってしまう。たしかに、毎日まいにちなにやかやで時間があっと言う間にすぎてゆく。だが、それ等のおおかたが、やらなくてもいいことに時間を費やしているのだ。だから忙しいのか暇でしょうもない事にのめり込んでいるのか、本当のところ分からない。そのせいかうっかり忘れてしまうことがよくある。いや、これは忙しいのではなく歳のせいだよと言う声が飛んできそうだ。

春に2泊の旅行から帰ってとき、某出版社から「誌上句会」の依頼のフアックスが入っていた。受信日が旅行に立った日だったことを確認したので、早く返事を出さなければ、と読んだ時には思った。だが、後ろを向いた途端にそのことを忘れてしまったらしい。2日程経てから同じフアックスを受信して思い出したのだ。その間、全く思いださなかったのだから、フアックスを手から離した途端に完全に記憶が消されていたのだ。

今日は殆どそれに近い忘れ方をしてる事に気がついた。俳人協会からの今年度の会費請求の案内だ。大概は請求がくるとその振込用紙をケースに入れておく。それは会費だったり通販の振込用紙だったり何枚にもなることがある。大概はその方法で支払い完了になっているはずだった。が今回の請求の文章を読むと6日に発送してあるけどいまだに納入されていないので……となっている。それで思い出した。

たしかに以前に振込用紙を貰っていた。本来なら年度始めには支払わなくてはならいもの。それがどうして払っていなかったのかは勿論わからない。とっくに納めなくてならないものを納めていないのだから、その時も早く納めなければ、と思ったのだ。それがなぜ、その振込用紙が無くなったのか。振込用紙が目の前にあれば支払いにいっただろう。わたしの整理の仕方が悪いのだろう。でもよりによって俳人協会の会費のが2回もどこかに紛れ混んでしまうなんて、不運な振込用紙である。連休明けの火曜日には忘れないで郵便局に行かなくては、と思って透明なケースに入れて特別目立つ所に立てかけておいた。やれやれ。

時間の過ぎるのも忘れてしまう「しょうもない事」が、幸せなことだと特別実感したことがある。神話の出雲を訪ねた帰りの寝台個室に落ち着いたときである。出雲発19時の列車に乗って宍道湖の夕日を見終るまでは友人の個室で外の風景を楽しんでいたが、そのあと一人になってからは、お互いに出しておいた兼題やら2日間の旅の句の整理に、個室が専念するのによい空間になった。19:30分頃から24時ぐらいまで、時々我に返ると、なんて楽しい時間なのだろうと、その空間の空気を再確認したりしたものだ。

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