1953年生れ。2001年現代俳句協会賞受賞。
畳涼し紙屑ゆっくりと開く
たらちねの母でいっぱい冬青空
雨脚ぽぽぽと蒲公英とじゃれている
君のそば桜草なら咲いていい
こつんと一つ骨壺に骨咲いた
以前の句には「サイネリア待つといふこときらきらす」「母と子と雀にフランスパン一本」「黒葡萄父をまぶしく見し日あり」定型の切れがあったが、その枠をさらに取り払ることを、意識しながら作り始めている。口語調、というだけでもなぜか若々しいものになることを知る。
1953年生れ。2001年現代俳句協会賞受賞。
畳涼し紙屑ゆっくりと開く
たらちねの母でいっぱい冬青空
雨脚ぽぽぽと蒲公英とじゃれている
君のそば桜草なら咲いていい
こつんと一つ骨壺に骨咲いた
以前の句には「サイネリア待つといふこときらきらす」「母と子と雀にフランスパン一本」「黒葡萄父をまぶしく見し日あり」定型の切れがあったが、その枠をさらに取り払ることを、意識しながら作り始めている。口語調、というだけでもなぜか若々しいものになることを知る。
この評論集の特徴はさまざまな論者の論の展開がなされていること。それを読んでいると、作者以外の俳人の論を同時に知る面白さも加わる。題名となった『壺中の天地』は虚子の「壺中の天地」という俳話から引いている。一書は虚子の俳論と虚子についての俳論を軸にしている。
そう思って読み進んでいてとても面白かった。ただ、惜しいと思うのは、この内容だけで一書を完結させたほうがよかったのではないだろうか。三分の一くらいは、これまでに書いたさまざまな句集評である。これもまた作者の評論であるにはちがいないあが、やはり焦点は少し拡散してしまう。
筆者 筑紫磐井・中西夕紀・原雅子・深谷義紀・中寒蝉の各氏
相馬遷子という名前は何処で印象を植え付けたかの記憶はないのだが、深く刻み込まれている俳人である。あまり積極的に俳人を探ろうとか知ろうとかいう意志もなく過してきたのに、相馬遷子という印象強く持っているというこは、きっと業績がおおきかったのだろうと思っている。一書の最初に抜粋してある遷子の精選句を見渡すと、たしかに読んだ覚えのある作品群である。
一書『相馬遷子ーー佐久の星』は筑紫磐井・中西夕紀・原雅子・深谷義紀・中寒蝉の各氏が分担した共同研究書である。
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