直会の取りはづしたる春障子    榎本とし

神酒や神饌が供えられて、家の中ではあるがいつもとは違う世界がくりひろげられている。この句は春障子が季語ではあるが、その肝心な障子はみんな取り外されて、宴の隅に重ねられているのだろう。作者は榎本好宏氏の母堂である。

榎本とし句集『筍飯』  2017年    航出版

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