俳誌探訪 筆者 高野礼子
『ににん』2014年冬号 第53号
代表・岩淵喜代子
発行・埼玉県朝霞市
目次に続いて、吟行・火と灯の祭
「若草山山焼」と題し。
作品「山談義」12句より
山焼きの山を下りて山談義 伊丹竹野子
作品「冬萌」12句より
冬萌や石に埋もれし石の貝 岩淵喜代子
「ににん集」兼題・広場より
のどかさや猫は広場の哲学者 木佐梨乃
椋鳥鳴きて広場は影の中にある 木津直人
しづり雪鉄の匂ひの広場かな 武井伸子
「さざん集」
無我無我と秋蚕這いゆく音立てて 岩淵喜代子
手囲ひの蛍と歩く橋の上 及川希子
何気なき母の一言水の秋 牧野洋子
一誌の特徴として俳論に重きが置かれて、「乞食路通」「定型詩の不思議」「などがある。俳誌の最後に付録のページ「雁の玉章」があり五名の担当執筆されている。