はるかより夜の汐にほふ吊忍
水鳴るは笛鳴るごとき良夜かな
ぼうたんに起居憚りゐたりけり
椋の木に椋のきてゐる春隣
端正な姿の立ち上がる句集。それは自然諷詠が自然の気配を掴み取ろうとする詠みかたにあるのではないだろうか。結社「萌」を主宰する昭和6年生れの作家である。
はるかより夜の汐にほふ吊忍
水鳴るは笛鳴るごとき良夜かな
ぼうたんに起居憚りゐたりけり
椋の木に椋のきてゐる春隣
端正な姿の立ち上がる句集。それは自然諷詠が自然の気配を掴み取ろうとする詠みかたにあるのではないだろうか。結社「萌」を主宰する昭和6年生れの作家である。
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