烏瓜の花

2017年8月27日

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三年間限定の句会を終えて、エドモントホテルで打ち上げも済ませた帰り道。いつも気になっていたバス停に咲いていた烏瓜の花。どうやって持ち帰ろうかと思ったが、手っ取り早く一つだけ花を持ち帰った。

これは闇夜にしか咲けない花である。昼間の強い日差しに当たったとたんに萎れてしまいそうだ。紫陽花でも真昼は生気をなくすのだから、それは仕方がないことだと思う。

ところで、この三年間限定としたのは、席題に慣れるために始めたもので、この三年間の句は幹事が記録しておいて、これから冊子に纏めることになっている。俳句は句会をしてればいいと思うようだが、それでは途中からだれてしまいがちである。

ときどき、すべてを見わたすことで、自分を認識する必要があると思う。

蓑虫の鳴くや衣の十重二十重    浅井民子

2017年8月27日

蓑虫は気が付かなければ、雲の糸の端に木の葉の屑が絡み合っているかのように思えてやり過ごしてしまう。知ってしまえば、いかにも俳諧に相応しい季題でもあるのだ。飯島春子はその撒き付いている木の葉を(蓑虫の蓑あまりにもありあはせ)と詠んでいる。掲出句は十重二十重としている。一見写生的だが、その措辞によって人生を象徴しているようにも思える。
浅井民子句集『四重奏』 2017年 本阿弥書店

有罪でも無罪でもよき海鼠かな    岩淵 彰   

2017年8月27日

海鼠がまさか悪事を働いたというわけではないだろう。それなら作者が、と戸惑うような句なのだが、海鼠がいかにも海鼠らしい姿になる。日常とも非日常とも思える海鼠ならではの措辞である。

(岩淵 彰句集『楽土』私家版  2017年)より

子を産めぬ男さびしき水の秋    蟇目良雨  

2017年8月26日

確かなことだが、なぜか意表をつかれる句である。(子を産めぬさびしさ)というときに、どこか、取り残された疎外感のようなものに共感する。女性がこうした句を作るのは見かけるが、もしこれが女性のそれであれば、水の秋が少し濁るかもしれない。
蟇目良雨句集『菊坂だより』  2017年 春耕俳句会

春雷の次を待つごと立ち尽くす   岩淵喜代子

2017年8月25日

「春嶺」8月号  現代俳句瞥見   筆者 縣 恒則

「春雷」は夏の雷と異なり、一つ二つで鳴りやむ事が多い。作者は、ゴロゴロと鳴った春雷を耳にし、次の雷鳴を待ってたちどまってしまったというのである。通常なら、次の雷は避けたいものだが、俳人の春雷への関心や好奇心が受け止められて興味深い。

直会の取りはづしたる春障子    榎本とし

2017年8月25日

神酒や神饌が供えられて、家の中ではあるがいつもとは違う世界がくりひろげられている。この句は春障子が季語ではあるが、その肝心な障子はみんな取り外されて、宴の隅に重ねられているのだろう。作者は榎本好宏氏の母堂である。

榎本とし句集『筍飯』  2017年    航出版

薇園のはづれは椎の匂ふなり   長嶺千晶

2017年8月24日

見過ごしてしまいそうな何でもない景ともいえる。
それまで薔薇に捉われていた心にふと隙間風が入ったように、椎の匂いが入ってきた。この推移が薔薇園の鮮やかさから、椎の緑樹へと繋がる視覚的な景の裏打ちしていている。他に(蝌蚪に足出て笑いたき日なりけり)(鹿啼くや水にひろがる空のいろ)(母すでに綿虫ならむ暮ゆける)など。

〈現代俳句文庫ーー82『長嶺千晶句集』 2017年 ふらんす堂〉より

極暑

2017年8月8日

20170808_183549_Burst01  一日中、極暑という感じだった。買い物にバスを使うのは、近くのスーパーにいくよりも時間はがかかるのだが、炎天下に荷物を持って歩くのを免れる。

雨粒が顔に当たっていたが帰りのバスに乗り込むと、近くの一棟のビルだけに日が当たっていた。変な天気と思いながら、バスの外を眺めていると今度は虹が見えた。

かなり局部的に、晴れだったり曇りだったり雨だったりしているようだ。今年は豪雨のために幾つもの川が氾濫した。

地震などとは違って規模が小さいのであまり大騒ぎもしていない。しかし、大騒ぎをする暇もなく次の災害が起こっている。今年は何か所の川が氾濫したのだろう。

さてそろそろ「ににん」の原稿が入り始める時期。8月はお盆と重なって、なんだか煩雑になる。受けた原稿は速処理して、収めるところに収める。出すべき返事は後でなどと思うと紛れてしまう。秘書の居る人が羨ましい。

立秋はまだ?

2017年8月2日

20170728_114208_Burst01写真は一週間ほど前の仙台駅で収めたもの。まだ街中には飾っていない。飾られるのは6日の夜あたりかららしい。

立秋は7日の筈だが、今朝の涼しさは秋そのもの。秋風ってどっちから吹くのだったか。毎年のことなのに覚えていない。今朝の風は南の窓から入り込んできた。確かに体が覚えている涼風である。

それでも、今年は相次ぐ豪雨が各地に河川氾濫を起こしている。そんなに水があふれたところがあるにも関わらず、水不測だとか。

さて、今月はににんの編集月、気を引き締めないと終わらない。なんでこんなにいそがしいのだろう。今年は映画を殆ど見ないまま半年過ぎようとしている。

あまり忙しいので、映画を意識的にあきらめていたのだが、五十嵐さんが是非と進めてくれた岩波ホールの「静かなる情熱 エミリ・ディキンスン」 は見てきたい。

今週の予定

2017年7月30日

7月の予「ににん」67号発送

7月3日・ににん定例句会

7月4日・志木カルチャー

7月5日・午後から異類婚テーマの講座受講

7月7日・俳句四季七夕まつり
ににん同人 鈴木まさゑさん最終候補に残って
佳作賞と斎藤真爾賞を受賞。
殺生は父祖に習ひて薬食ひ    鈴木まさゑ

10日・ににん定例句会

11日・奥多摩吟行

12日・ふらんす堂へ句集の打ち合わせ。

14日・みなづき会。 今年は芳賀徹氏の受賞

15日・16日.17日 文学史講座受講

18日・志木カルチャー・荻窪カルチャー

19日・歌舞伎を観にきた娘夫婦と食事

21日・吟行、根岸

22日・煥乎堂句会欠席

23日・吟行

26日・所沢カルチャー

27日・28日仙台の娘の家に

30日・句会秋聲閣

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