あをあをと音なく流れ初御空   大石香代子

晴れていれば空はいつでも青いだろう。しかし、今日が初御空だと思う心で空を見上げれば、空はただ青いだけではなく滔々と流れているのである。(夕映の刈株に寄るうすぼこり)(種犇めける鶏頭の首ねつこ)など、本質を捉えようとする視線を感じる。

大石香代子第三句集『鳥風』 2015年 ふらんす堂

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