立春の後は千号祝賀会  喜代子

今年初めての結社の祝賀会に出席した。
大竹多可志主宰の「かびれ」のお祝いである。千号と言えば星野椿主宰の「玉藻」、高岡すみ子主宰の「さいかち」が千号祝賀会をすませたところだ。また加古宗也氏の「若竹」も千号だとか。すべて、昭和6年ごろに創刊した雑誌である。

それ以前、大正10年に創刊の「鹿火屋」はとっくに千号の祝賀会をすませている。月刊誌は一年に十二号の刊行なので、季刊の年間四冊とは格段のペースで号数が積み上げられていく。季刊で千号なんていうのはどこかにあるのだろうか。もし、千号に達したとすると、250年ほどかかることになる。犬猫の年齢の数え方ならににんの60号は280号となるようだ。それでも1000号はあまりに遥かな数字だ。

この「かびれ」とは茨城県にある「賀毘礼かびれ」に由来しているのだろう。創刊したのは大竹孤悠、あまり意識しなかったが、自然派の繊細な句の作り手である。

松の蟻わが手に移り来てひかる
初空をこぼるる雀火の如し
おぼろ夜を聴くうつせ貝耳にあて
爽籟に寂光雲を流れたり
月けぶる銀杏の花の匂ふ夜は

ところでわが「ににん」も今年の秋には15周年を迎える。何かするのかって聞かれるのだが、今回は「ににん」の仲間だけで祝おうと思っている。今月のうちに、新宿のセンチュリーホテルに打ち合わせにいかなくてはならない。

 

 

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