能村研三第六句集『肩の稜線』2010年9月  本阿弥書店

川と川音なく合うて寒募かな
枯蓮の透きし向うに父の墓
初夢になくてはならぬ翼かな
埋め戻す土余りたる冬旱
聞き耳の耳に及びし冬日かな
冬瓜の黙つて土間に置かれあり
蘇鉄咲く花と思へば花かとも
雷三日屋敷欅の育つかな

「沖」主宰の作者は淡白な人柄のように見受ける。それが透明感をもつ句風となり、快い癒しの作品集となている。

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