淡海うたひ句集『危険水位』 2010年9月 本阿弥書店

序・戸恒東人
跋・三浦郁

若葉風少女の帽子欲しげなり
こはさるる身を美しく冷奴
夕立後のコート再び敵味方
七人の僧一卓にところてん
鼓ならばポポと鳴りたき朧かな
噴水の踊るアルゼンチンタンゴ
満ち潮に沈む階段冬かもめ

対象に埋没することで言葉を得ている作品集。それがあやふいところで、均衡を保つことが「危険水位」の題名を得たのかもしれない。

コメント / トラックバック2件

  1. 淡海うたひ より:

    拙句集をお取り上げ下さいまして、誠にありがとうございました。世界中の皆さまに、わが句を読んでいただけると思うと、ドキドキ致します。本当は、句より序・跋がすばらしいのですが。

  2. お目に留まってうれしいです。
    どこかでお目にかかれるかもしれませんね。
    岩淵喜代子

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