有罪でも無罪でもよき海鼠かな    岩淵 彰   

海鼠がまさか悪事を働いたというわけではないだろう。それなら作者が、と戸惑うような句なのだが、海鼠がいかにも海鼠らしい姿になる。日常とも非日常とも思える海鼠ならではの措辞である。

(岩淵 彰句集『楽土』私家版  2017年)より

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