いつまでも夜爪を切りて鵺を呼ぶ    中原道夫

鵺とは虎鶫のこと。古くは怪物とも考えられていたと歳時記にはある。丹念に爪を切っているうちに、夜も深くなり鵺の声を聴いたような気がしてきたのだろうか。

昔から夜に爪を切ってはいけないと言われている。そうした俗説があるために鵺がいかにも怪物めいて、存在感を持つ。

「中原道夫句集『一夜劇』 2016年  ふらんす堂」より。

混みあへば春の光の押しあへる
日脚伸ぶ猫に背骨といふ峠
しらじらと明けて冬菊活けてある
蛇の衣寄つてたかつて欲しがらず
狼は時間の渓聞さかのぼる

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