萩散りぬ路上に置かれし鏡台に   杉山文子

鏡台は粗大ごみだったのか、あるいは引越しの途中の屋外に置かれたのかもしれない。どちらにしても非日常の鏡台、そこへ散りかかる萩もいつもの萩ではなくなって、物語めいてくる。

「杉山文子句集『百年のキリム』  2016年  金雀枝舎」より。

百年のキルムや蟻の声聞こゆ
夫に見えぬ夫の背の疵銀木犀
テキサスや月にぶつかる自動車道
留守録に街騒十秒牡丹雪

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