口大きく開けて日本の燕の子   広渡敬雄

燕の巣から子燕の思いっ切り大きく開けた口が見える光景は、誰もが一度は目にしている。それをどのようにことばに置き換えるのか、それが個性というものなのだろう。

一句は日本という措辞によって、巣燕の懐かしい風景を完成させている。誰が見ても、思わず子燕の成長を応援したくなるような一瞬なのである。(広渡敬雄句集『間取図』 1016年 角川書店)より。他に(まだ温き鶏を毟るや西日中)(梟や満天の星誘ひ出す)(春眠のかすかな草の匂ひかな)など

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