山本一歩第四句集『神楽面』2011年 文学の森刊

  初蝶を追ひかけらるるところまで
  まだそこにゐる猫の仔の気にかかる
  足並の揃つてをりし浴衣かな
  焼薯の屋台と歩調合うてをり
  靴音のうしろの枯れて行きにけり
  向うにもこちらにも声青簾

ここには特別な風景があるわけではない。表現が特別なのである。日常の風景を作者の視座というものを確実に築いた描写なのである。

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