晴天や蝶より重き蝶の影    岩淵喜代子

「好日」2015年6月号
現代俳句月評  筆者・越野雄治

よく晴れた春の昼、公園のベンチに座っていると、蝶がひらひらと現れたという景色であろうか。
蝶は冬を除けば一年中見ることの出来る人目につきやすい昆虫だが、この時期、如何にも春の到来を象徴する対象である。そして、もの憂さも春の特徴のひとつ。掲句はそんな雰囲気を伝えている。石畳に映った蝶の影は、まるで作者の心の中の陰翳を表現しているかのようだ。

「俳句」4月号「永き日」より

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