探梅のしばらく刃物屋にゐたる   岩淵喜代子

「麻」2015年5月号より・「俳句月評」 筆者・川島一紀
俳句」四月号「永き日」より                               梅が咲き始めるころ、待ちきれないで早咲きの梅を、あてどもなく山野を探し歩く。寒い中をしばらく歩いていると、刃物屋があった。珍しさもあって、その店へ入った。そこには、刃先が鋭く光る刃物が何本も置かれていた。刃物の青白く冷たい光に一層、寒さが募ってきた。探梅行の寒さと刃物屋の刃物の冷たさが照応。俳句」四月号「永き日」より

「雲」2015年6月号より・「俳句の窓」 筆者・大塚太夫
不思議な句である。改めて「探梅」と「刃物屋」の距離感、質感を考えてみた。そうすると「探梅」の持つ、楽しさの中にある一種の危うさが「刃物屋」にいる時間と極めえて近い、とわかった。なるほどなぁ。

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