東金夢明句集『月下樹』  2014年  友月書房

第一句集である『月下樹』の名にある月下樹とは種から育てたサボテンに名付けた花名だそうである。そんなところにも、句集の独自性が匂っている。

春一番パセリはいつも昏れ残る
朝市の海鼠のような海鼠売り
哲学をひっかけておく冬の釘
花野へとつながっている非常口
裸木となっても父の匂いする
指差して白い椿を近くする

作者の後書きによると前半は書下ろし、残りがこの十年ほどの作品だという。やはり後半の作品がとくに輪郭をしっかり得て面白かった。

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