春の鹿同じ貌して坐りけり
縁側を歩いて見せて烏の子
鳥の貌入れて枯木は手をつなぐ
死ぬことを忘れてゐたる十二月
もう一度坐り直して花の下
年齢からくる悠揚とした心境、そうして達観の境地から見える風景は自己と対象物とが同じ次元に置かれている。鹿が同じ顔して坐るという捉え方は、こう表現されることで個性になるのである。
春の鹿同じ貌して坐りけり
縁側を歩いて見せて烏の子
鳥の貌入れて枯木は手をつなぐ
死ぬことを忘れてゐたる十二月
もう一度坐り直して花の下
年齢からくる悠揚とした心境、そうして達観の境地から見える風景は自己と対象物とが同じ次元に置かれている。鹿が同じ顔して坐るという捉え方は、こう表現されることで個性になるのである。
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