鈴木鷹夫第六句集『カチカチ山』 2012年11月 角川書店

紙に火をちかづけてゆく春の暮
馬の四肢くぐる蝶あり白かりし
船笛が港出てゆく椿かな
蟻地獄落ちしか妻の見当たらぬ
釘箱を作るに釘や百日紅
古蚊帳は貧乏神の匂ひせり
虫籠の戸口の鍵のいいかげん

人柄は生き方の表出でもある。それがまた俳句にも表出されているのが鈴木鷹夫氏の句集の句集たる所以にもなっている。一見洒脱な句風であるが、構図として「船笛が港出てゆく椿かな」の句があり、感覚として「古蚊帳は貧乏神の匂ひせり」がある。

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