俳句展望 筆者 高倉和子
地獄とは柘榴の中のやうなもの 「俳句」九月号
熟してぱっくりと裂けた柘榴に一瞬にして地獄を感じた感覚は鋭い。びっしりと並ぶ実の色は鮮烈な赤い色であり、血や炎の色を連想させる。
柘榴には鬼子母神の拙話があり、人間の子供を食べる鬼子母神を釈迦が諭し人肉の替わりに食べるように与えたという。この拙話を超えて地獄と言い切る作者の思い切りの良さに感服した。
俳句展望 筆者 高倉和子
地獄とは柘榴の中のやうなもの 「俳句」九月号
熟してぱっくりと裂けた柘榴に一瞬にして地獄を感じた感覚は鋭い。びっしりと並ぶ実の色は鮮烈な赤い色であり、血や炎の色を連想させる。
柘榴には鬼子母神の拙話があり、人間の子供を食べる鬼子母神を釈迦が諭し人肉の替わりに食べるように与えたという。この拙話を超えて地獄と言い切る作者の思い切りの良さに感服した。
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