『麻』10月号 ・主宰 嶋田麻紀

現代俳句月評             筆者 川島一紀

  地獄とは柘榴の中のやうなもの   「俳句」九月号

柘榴の実の中は鮮紅色のルビーのような珠玉が詰っている。これは、多数の種が纏っている外種皮である。ぬめぬめした紅玉が立錐の余地の無いように犇めき合っている。ある意味では、種がのたうつ赤い地獄のようでもあると感じる。

コメントをどうぞ

トップページ

ににんブログメニュー

HTML convert time: 0.222 sec. Powered by WordPress ME