やぶからし引けば真昼の匂ふかな 「爽」
大桶に鯉の回りて祭笛
花茣蓙の上に置かれて通知表 「木の実」
だんだんに日傘大きく神楽坂
草刈つて故郷大きくなりにけり 「蛍光」
焼芋の熱くて妻に渡しけり
障子よりくれなゐのこゑかかりけり
ときどき10代からあるいは20代前半から俳句を始めている人に出会う。この作家も17歳から始めたようだから、60代半ばの現在すでに大家の域に入るのかもしれない。俳句の形式を自在に駆使出来る作家と感じた。
やぶからし引けば真昼の匂ふかな 「爽」
大桶に鯉の回りて祭笛
花茣蓙の上に置かれて通知表 「木の実」
だんだんに日傘大きく神楽坂
草刈つて故郷大きくなりにけり 「蛍光」
焼芋の熱くて妻に渡しけり
障子よりくれなゐのこゑかかりけり
ときどき10代からあるいは20代前半から俳句を始めている人に出会う。この作家も17歳から始めたようだから、60代半ばの現在すでに大家の域に入るのかもしれない。俳句の形式を自在に駆使出来る作家と感じた。
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