山口誓子の軌跡が眼目だとおもう。それを句集を辿りながら書きすすめていた。誓子の句も境遇も風聞で知っていることはたくさんあったが、それでもやはり一本に繋げた評論からは確かなものが得られる。透徹した筆の運びが、先へと読み継ぐはずみになって一気に読んでしまった。
ことに『黄旗』にある平康里を中国に訊ね廻る旅は面白かった。また初版本の『激浪』が戦争の句を削って改訂版を出版していることも目を引いた。終戦後まもなくの出版は活字についての規制もあったようだ。
山口誓子の軌跡が眼目だとおもう。それを句集を辿りながら書きすすめていた。誓子の句も境遇も風聞で知っていることはたくさんあったが、それでもやはり一本に繋げた評論からは確かなものが得られる。透徹した筆の運びが、先へと読み継ぐはずみになって一気に読んでしまった。
ことに『黄旗』にある平康里を中国に訊ね廻る旅は面白かった。また初版本の『激浪』が戦争の句を削って改訂版を出版していることも目を引いた。終戦後まもなくの出版は活字についての規制もあったようだ。
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