務中昌巳著 『俳句セラピー』2011年・北溟社

「太陽」主宰のエッセイ集。医学博士でもある務中氏が毎月「太陽」に発表していたエッセイ集である。文学者の視線に医学者としての視線を加えた内容は、いずれも精神衛生的なもの。それは務中氏の人生論でもあるのだろう。

「秋茄子夜話」では、癌予防の効果のあるものを挙げながら、「秋茄子は俳人に食わせろ」で終わる。ユーモアーに溢れた滋味ある中身である。読んでいくうちに肩のコリがほぐれていきそうだ。

「かだらは文化である」の中にはーーそもそもからだの「から」は「からっぽのから」、そうかんがえていくと気が楽になり、体そのものが癒されていくような気がするーーには思わず頷いている。

ときどき、自分に合う調合薬を探すように読めばいいのではないかと思う。

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