2013年12月20日 のアーカイブ

『長谷川かな女全句集』 2013年12月  東京四季出版

2013年12月20日 金曜日

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全集は第一句集の『龍謄』に続いて『雨月』『胡笛』『川の灯』『定本か女句集』『牟良佐伎』と遺稿である。
さらに後半は随筆集である。本来は夫である零余子の「枯野」を継いでもよかったのではないかと思うが、新たな雑誌を持ったのはなぜなのか、そんな経緯も期待している。
かな女は女性でも理知的な要素の強い作家だったのではないかと想像した。それが文章の一つが「加賀の千代」であることでも伺われる。随筆集では俳人でない著名な人物がつぎつぎと書き込まれていて惹きこまれる。

『倉橋羊村全句集』 2013年12月   本阿弥書店  

2013年12月20日 金曜日

句集

倉橋羊村氏から、本当は俳人ではなく作家になりたかったというようなお話を伺ったことがある。それを裏付けるように、『倉橋羊村全句集』は俳句よりも散文のほうが多い。

全集は三部作が一つの箱に収まったもの。第一巻が現在までの全句集で『渾身』『愛語』『有時』『打坐』『幻華』「幻華以後」。第二巻は評伝高浜虚子・水原秋櫻子、そして第三巻は「道元」と「禅僧・山頭火』が収められている。私の知る限りでは、道元についての著書を数冊書きあげているのだが、平成二年に上梓した『道元』のみを収録しているようだ。

句集名、そうして道元への傾倒ぶりを目にするとき、在家の僧という印象を持つ。

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