2012年12月 のアーカイブ

文挟夫佐恵『白駒』 2012年12月  角川書店

2012年12月23日 日曜日

幽(かくり)世の母の横顔明け易し   
死の床に横瀬の瀧音響かずや
天降り来し天衣をまとふ白牡丹
栗を剥く手力われに残りをり
これ以上紅くなれぬと椿落つ
老い我も祭の渦に巻かれをり
「これはいづれの媼にてあるぞ」初鏡

99歳になっても俳句がつくれるのだろうか、と自分を振り返ってしまう。その年齢の今を力まず、ありのままに切り取っているところが好感となる。

句集『白雁』評 掲載誌

2012年12月23日 日曜日

『爽樹』2013年1月号 代表・小山 徳夫
『白雁』鑑賞         片岡啓子
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『繪硝子』2012年12月号 主宰和田順子
     鈴木靖史「句集を読む」欄にて、句集『白雁』評
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『向日葵』2012年12月号 主宰伊那淳男
   句集『白雁』評
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『吉野』2012年8月号 主宰 野田禎男
  句集『白雁』紹介
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『たかんな』2012年10月号 主宰・藤木倶子
俳書紹介 筆者・江渡文子
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『水眀』2012年10月号 主宰・星野光一
   句集喝采 筆者 内田恵子
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『四葩』2012年11月号 主宰・村松多美
句集紹介  筆者小野寺 洋
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震度3

2012年12月7日 金曜日

 行きずりに思わず会釈をしたのは鴨を写真を橋の上から撮っていたからである。今日は温かく、黒目川には鴨も増えてきた。会釈を返しながら女性は「あれは何の鳥かしら」と指差した。五位鷺のような灰色をしていたが、何時も見る鷺より大きい気がした。

 先日季節外れの雹が降ったが、今日の夕方は地震に見舞われた。東関東震災と同じ地域が全部揺れたようだ。我家のパソコンの無線ルーターは地震速報を流す。地震の来る時間を10秒前、5秒前というふうに秒読みで教えてくれるのだが、だからと言ってどうしていいのか分からない。秒読みの間にも「安全な所に避難して」とも叫んでくれるのだが、せいぜい戸を開けに立つことしか思いつかない。20秒前くらいから始まった秒読み時間の長かったこと。それから揺れだした地震の時間も長かった。

本当は、今日は「ににん」のデーターも印刷所に入れて、紙焼きしたものも郵送が済んでほっとしていたところなのである。仙台の娘の様子を聞くと、何事も身辺では起こらないようだったが、車で踏切の空くのを待っていると、乗っている車を誰かが揺らしているのかと思ったのだという。とにかく被害がなくてよかった。

雹が降る

2012年12月1日 土曜日

パソコンに向かいながら、なんだか空が暗くなったなーと思っていたら、いきなり大粒の雨の音。否、雨と言うより雹の音だ。外に出て見ると、塀の上に直径1センチほどの小さな氷の粒が次々溜まっていく。急いで携帯で写真をとってみたが、あまりに小さいのと、グレイの凹凸のある塀の上では見分けにくい。そんな小さな雹だったが写真に確かに写っていた。

写真が、辛うじて雹が塀の上にあるのが確認できたが、雹は夏の季語。今年は最後まで季節が狂ったまま過ぎるようだ。葎が枯れてくるとそれまで見えなかった烏瓜の実も姿を見せたが、どれもいつもの半分ぐらいの可愛い烏瓜である。

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