さいばら天気さん・笠井亜子さんの作品集。その名の通りハガキに盛れる量だから、見るつもりのない人でも全部に目を通してしまうだろう。
栞代わりに読みかけの本に挟んで、また電車の中で読んでいると、何か自由な詠みかたに共感して、思わず「いいなー」と呟いている。
どちらも実像から虚へ誘う詠みかたなのだが、少し違うのはさいばら天気さんはその実像が実像のまま虚へ誘う。そうして、笠井亞子さんの句は実像から夢想へ誘われていく。どちらにしても、何度見返しても面白い。
HTML convert time: 0.196 sec. Powered by WordPress ME