野遊びや日向のつづ<ところまで    岩淵喜代子

『山繭』5月号 主宰・宮田正和

ーー現代俳句鑑賞ーー 筆者・佐々木経子

俳句四季二月号「巻頭句」より。春は野や山に明るさが溢れ、木々が芽吹き、鳥が鳴く。 まさに万物が動き始めるのだ。人々も屋外で楽しく遊び一日を過ごす。

ただこの句は、人の姿を直接詠まないで、「日向のつづくところまで」と把握した所に心惹かれる思いがした。きっと一日中太陽を浴び、日を追いかけながら開放感に浸ったに違いない。

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