みしみしと夕顔の花ひらきけり   岩淵喜代子

「太陽」10月号 【秀句の窓】 筆者・高下なおこ

(夕顔のひらきかかりて襞ふかく  杉田久女)の句に見えるように、夕顔のつぼみは細かい襞が固くたたまれている。その襞が解けていくときには「みしみしと」音がするという。ここにも作者の想像力の豊かさが覗える。俳句は詩であるということをまざまざと見せられた。

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