『倉橋羊村全句集』 2013年12月   本阿弥書店  

句集

倉橋羊村氏から、本当は俳人ではなく作家になりたかったというようなお話を伺ったことがある。それを裏付けるように、『倉橋羊村全句集』は俳句よりも散文のほうが多い。

全集は三部作が一つの箱に収まったもの。第一巻が現在までの全句集で『渾身』『愛語』『有時』『打坐』『幻華』「幻華以後」。第二巻は評伝高浜虚子・水原秋櫻子、そして第三巻は「道元」と「禅僧・山頭火』が収められている。私の知る限りでは、道元についての著書を数冊書きあげているのだが、平成二年に上梓した『道元』のみを収録しているようだ。

句集名、そうして道元への傾倒ぶりを目にするとき、在家の僧という印象を持つ。

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