ににん52号 初校校了

この秋号で、「ににん」は13周年になる。とくにそのことを意識したわけではないのだが、特集が二つも入ることになった。一つは「石鼎をめぐる鼎談」、もう一つは「虫送り吟行」。これもかなり遠方の参加があり今までいちばん大勢の吟行になった。ふたつの企画だけでも40ページを使用するので、100ページ近い冊子になる。賑やかな号になりそうだ。毎回の力みは草臥れてしまうが、たまにこうして力んで雑誌にメリハリをつけるのもいい。

それにしても二日の越谷あたりの竜巻、今日の栃木の竜巻とはどうしたことなのだろうが。日本列島災害ばかりが続いていて、ノアの方舟が必要になりそうだ。ずいぶん昔、この土地に住み始めて間もないころ、竜巻を見たことがある。と言っても被害があったわけではない。住み始めたころは駅まで人家より畑の面積のほうが多かった。多少風もある日だったが、畑を貫くバス道路で、右側に広がる畑の真ん中で、突然風が渦を巻き始めた。それが瞬く間に高く大きくなって畑の土を巻き込んで空へつながる勢いで少しずつ移動しているのだ。

どこの方向へいくのかわからにので立ち止まっているとバス道路をよぎり始めた。行く手を茶色い柱となって生き物のように移動していた。直径100メートルくらいだったろうか。さすがに車もその竜巻の中を突進はしなかった。直前で止まってさてどうしたものだろうかと考えていたのかもしれない。道をよぎった竜巻はまた畑の中を移動していった。それから200メートルくらいのところで、竜巻は自然消滅した。畑の真ん中に最近建ったマンションにぶつかったのだ。時間にすれば20秒くらいかもしれない。竜巻の突然生まれる経緯を間のあたりに見たのだ。まー、越谷の竜巻を恐竜に例えれば、蜥蜴くらいの規模の竜巻だったが。

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