ににん43号発送

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 「ににん」43号を発送した。今回は被災地域の住所も受け付けてくれたので、少し情況が好転したのだな、と感じた。震災特集などはしないが、おのずから震災に触れる記事はある。まず表紙裏にある「英語版で読む奥の細道」は松島の震災に触れ、清水哲男さんのエッセイは「震災詩歌」。それに新連載として表3のページに「復興の記録」が始まる。実際にボランテイアとして仙台などでお手伝いをしている四宮さん自身の記録である。

どちらにしても、我ながら感心しているのは、毎号滞りなく発刊できる不思議さである。たった43号であるが10年がすでに過ぎているのである。いつも滞りなく仕事を仕上げてくれる印刷屋さんにも感謝している。この会社の担当者は初めから同じである。それも安心できる事柄なのである。

「ににん」企画も今年度までは今までの延長であるが、来年から「火と灯」に限った俳句で「ににん」集を埋めることにして、またネットの投句欄を再開することにした。そのための準備をしている最中である。それにともなって「物語を詠む」も火あるいは灯がテーマになっているものに限ることにした。

小説で火あるいは灯のテーマ、と思うと面喰いそうだが、そうしたものがテーマになっている小説を探すグループも決まった。火や灯を何処まで拡大視するかが問題である。例えば『火垂るの墓』野坂昭如・『TOMORROW 明日』井上光晴・「ロンリー・ウーマン」高橋たか子・『父と暮せば』井上ひさし・『黒い雨』井伏鱒二・『風の盆恋歌』高橋治・『戦争と平和』トルストイなど、案外あるものである。

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