東北関東大震災21・魔法使い

アニメの世界ではヒーローが変身して難問を解決する物語が時代ごとに生れる。物語が人の願望から生み出されるからだ。当然、その変身に使われる杖やらベルトやら鏡が玩具屋に並ぶ。クリスマスの子どもたちのプレゼントも、その変身グッズが主流のようだった。

子供に変身グッズをプレゼントした或る親が、それを子供がなかなか使わないので、「早く変身して見せて」と促しら「だって戻り方を知らないから」・・・という言葉が返ってきたという。大人たちには爆笑することだったが、子供は一つの玩具に想像力をめぐらしていたのである。

「戻り方を知らないうちは使えない」というこの想像力と自制心を原発を作るときにも持って貰いたかった。日本は放射能爆弾の洗礼を受けた唯一の国である。むしろそのことを許さないという姿勢を貫くことが、原子炉を使わないということで完結するのではなかったろうか。

一つの原子炉の故障がこんなに影響を及ぼすのであれば、やはり日本で原子炉は無理なのである。例えば延々と続く沙漠の中、あるいは人の住まない孤島など、場所を選ぶべきである。出来ないなら、もっと完全な技術を持つ国から電気を買うしかない。

フランスやアメリカから原子力発電の知識を持った人たちが、応援にやって来るらしい。もう来ているのかもしれない。今回の原発事故は改めて日本の電力事情を考える機会を投げかけてきている。我が家も数年前、風呂釜の故障からオール電化に切り替えている。

コメントをどうぞ

トップページ

ににんブログメニュー

HTML convert time: 0.678 sec. Powered by WordPress ME