瑞巌寺に隣接する円通院の紅葉のライトアップは、最終の池に映った紅葉が圧巻だった。
以上までは、11月のはじめ、松島の俳句大会に選者として参加した後に書いておいたのだが、そのまま1ヶ月以上過ぎてしまった。今は、「ににん」最終校正も印刷所に入れ終わったところだ。
このあいだに、夫が亡くなり葬儀も済んた。人が死ぬと葬儀というのが、順序ではあるが、当事者にはすべてが真っ白になってしまった瞬間で、そのあたりまえのことが見えてこない。
しかし、病院では死の直後から葬儀屋さんの手配を促されるのである。死者の傍らでどうすればいいの、という感じだった。それでも無事に夫はおくりだした。世間の儀式から離れたときにやっと夫がいなくなったことを実感した。