昼寝より起ちて巨人として去れり   宗田安正

(宗田安正第三句集 『巨人』  2016年  沖積舎)より

昼寝の間は頑是ない子供と同じように他愛なく眠っていたのだろう。それは誰でも同じ姿をしている。だがひとたび目覚めてみれば、現世のしがらみの鎧を纏って、どこかに向かっていく後ろ姿になるのだ。(巨人として)には昼寝から立ち上がったものの気迫のようなものも見えてくる。

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