秋の彼岸

160921_1008~01  ただ一冊の句集である。
荻窪の夜の教室はもう15年くらいになるだろうか。初期からの受講生も数人いる。
その受講生のお一人が急逝した。リタイヤしてゆとりの出来た時間を楽しんでいるふうだった。教室以外の吟行などにも、積極的に参加していて楽しい方だった。教室に馴染んでいて、もう何年も通ってきているように感じたが、一年足らずだった。

受講生のひとりが、句を纏めてあげましょう、ということになって、こんな立派な本になった。一年でそんなに作ったの?と思うかもしれないが、教室以外の吟行にも積極的に参加していたからである。明日は秋の彼岸だ。木根内さんが楽しんでくれればいい。

句集『臆光年』
臆光年渦状青雲蝌蚪凝縮
吾が影に父の影あり初鏡
傘ポンと開きし先や濃紫陽花
引力に大小ありて木の実雨
向日葵の横一列やモアイ像

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