逢ひたくて螢袋に灯をともす

ほたるびくろ

IMG_20160515_0001NHKテキスト

NHK「俳句」2016年6月号

鑑賞は大石悦子さん

毎年この季節になると思いだして貰えるのがこの句である。深夜放送の番組でも二度ほど登場した。明け方の4時過ぎなんて誰も聞いてくれないと思ったのだが、何人か聴いてくれていた。
当のわたしは結局聞かず仕舞いである。

新聞の一句鑑賞もあった。その一度は石鼎の出雲を大勢で回っていった道中で、真っ白な螢袋を大勢で愛でた日だった。

 

そういえば小学館の『1日歳時記』2008年初版 金田一秀穂の夏の夜の項目にもある。
「夏の夜」の部
雲の峰いくつ崩れて月の山          松尾芭蕉
膝の子や線香花火に手をたたく        小林一茶
白牡丹ある夜の月に崩れけり         正岡子規
逢ひたくて螢袋に灯をともす         岩淵喜代子
帰り来ぬ昔を今と思ひ寝の夢の枕に匂ふ橘    式子内親王
もの思へば沢のほたるもわが身よりおくがれいづるたま(魂)かとぞみる 和泉式部

ちなみにこの歳時記の編纂者が挙げた夜の季語では、夏の夜と秋の夜の季語が圧倒的に多い。
さらに、全体を見回しても、選び出した季語は夏がいちばん多い。やはり、季節の活気のようなものが、影響するのかもしれない。

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