棚山波朗主宰『春耕』 2016年4月号より転載

現代俳句鑑賞

執筆  蟇目両雨

初午や刃物を研げば空映り    岩淵喜代子
「俳句四季」二〇一六年二月号
初午で特に刃物を使う光景は思い浮かばないが、とにかく刃物を研いだら空が映るほどであったと初午の頃の乾燥した空気や寒さ感が出ていると思った。初午に狐、王子焼、凧などを組み合わせても効果がないことを知り抜いている作者の冒険の句と思った。

コメントをどうぞ

トップページ

ににんブログメニュー

HTML convert time: 0.234 sec. Powered by WordPress ME